夢うつつに声を聞く

日常の記録です。

8月4日(金)寝台列車と駅

寝台列車風のホテルはあっても寝台列車を宿にしている試みは見かけない。でもあれは振動があるから寝られた気もするし(疲れるけど)、逆に振動がない寝台列車の寝心地はいいんだろうか。
https://twitter.com/zou_da_zou/status/893256795514327040

寝台列車に対する思い入れが異様に強い。
小さい頃は夏になると日本海で12時間かけて帰省していて、普段は2段寝台だけど3段寝台の時もあったなと思いつつ、大人になってから現物を改めて見たら天井が異様に低くて驚いた。私でもきついのに当時の両親はさぞかし大変だったろうよ、というかそら3段寝台もなくなるわ、とその時思った。
8年ほど父の仕事について東北に住んでいた。雪深い地域だったので帰省は必ず夏で、母と私と弟は母の実家で数週間を過ごすが、父だけが一旦仕事に戻り、また迎えに来てくれるので一緒に寝台列車で戻った。8年の間に秋田空港ができてTDAYS-11にも乗ったけど、空港から家までが遠かったので、その後も寝台列車のほうがずっと多かった。
恐らく両親からすれば、800キロあっても周囲との兼ね合いや気苦労を思えば自動車のほうが楽だっただろう。実際に父は一人の出張だと自動車で行くこともあったらしいからだ。ただ私は酔いやすい子どもだったので、帰省の時は寝ていれば目的地近くまで運んでくれて、気も紛れやすい夜行を選んでくれたのだと思う(当時、まだ運行があった青森〜大阪間の昼特急には乗った記憶がほぼない)。場所が変わると寝られなくなるので今度は寝つけず、新潟の真っ暗な日本海を眺める時間も多かったが酔うことに比べればずっとマシだった。
などと書いていると、子ども時代の自分の扱いづらさを再確認するけどそれはさておき、寝台列車に乗ることは楽しい時間が始まるわくわく感と必ずセットで、その入口になる駅も絶対に楽しい場所だった。その証拠に、戻る時の寂しい記憶はなぜかあまりない。今でも寝台列車が好きだし、だから疲れていてもJRの駅に行けばなんとなく元気が出るのだと思う。
などと考える今日はとても暑い。